曳地トシ オーガニック・ガーデンのすすめ(2009創森社)
チョット息抜きにガーデニングの本。
『土を育てる』を読んで、雑草は土を育てるから草むしりはしなくてイイんだ、とこの夏は草むしりをサボりました。伸び過ぎると見苦しいのでテキトーに電動バリカン?でカットしました。本書でも同じ趣旨で、雑草は抜かずに5cm程度に刈るのがいいそうです。
庭にたった1本の木があれば、アブラムシやイモムシがきて、さらにそれを食べようとテントウムシやカマキリもやってきて、小さな生態系が動き出す。 生系とは、多様ないのちの有機的なつながり――その視点から見ると、アブラムシは「害虫」ではなく、大量に発生することで、いろいろな生きものたちの餌となり、崩れた生態系のバランスを取り戻そうとが んばってくれる存在になる。雑草たちも、「やっかいもの」ではなく、土の中のバランスを取り戻すために、どんなに条件の悪いところへも生え、土を豊かにしてくれる。
別にオーガニック・ガーデンを目差しているわけではありませんが、楽して庭いじりを楽しもうというわけです。
アブラムシで言えば、ヨモギはアブラムシの好物らしく、アブラムシが増えるとそれを食べるテントウムシが増え、他の植物のアブラムシも駆除してくれる。「天敵を増やしたり温存する作物・植物」をバンカープランツと言うそうです。庭のヨモギは抜かないでおこう!w。
トマトとバジルを一緒に植えるとトマトの糖度が上がるそうで、これをコンパニオンプランツ(共栄作物)と言うそうです。来年はやって見よう!。
テントウムシがアブラムシを駆除する様に、ハチはイモムシ、ケムシなどの害虫を駆除してくれますから、これを積極的に利用するそうです。その為にハチの巣を庭に作ります。簡単で、細い竹を束ねて吊るすだけでいいそうです。コレはやってみよう、それとこれからはアシナガバチの巣は駆除しないでおこう!。シジュウカラなどの野鳥も同様ですが、狭い庭に巣箱を吊るしても鳥は来ないだろう…これは断念。
害虫も昆虫も自然の循環の一部ということで、これもオーガニック・ガーデンへの第一歩だそうです。著者はムシ嫌いだったそうですが、オーガニック・ガーデンを目指すようになって虫が好きになったそうです。虫、鳥、バンカープランツもコンパニオンプランツも多様性ということで、循環と共にオーガニック・ガーデンの重要な要素だというのが本書の主張です。
と、出来る出来ない、スルしないは別にして、エコロジーとSDGsが詰まった読むガーデニングです。バンカープランツ、コンパニオンプランツはもう少し研究してみます。
こちらに一覧表がありました。
こちらに一覧表がありました。
科 | 野菜の名前 | 相性のいい科の例 |
---|---|---|
アオイ科 | オクラ、モロヘイヤ | マメ科 |
アブラナ科 | カブ、カリフラワー、キャベツ、タアサイ、コマツナ、チンゲンサイ、ハクサイ、ブロッコリー、ミズナ、ダイコン、ラディッシュ | キク科、シソ科、セリ科 |
イネ科 | トウモロコシ | ウリ科、マメ科 |
ウリ科 | カボチャ、キュウリ、ズッキーニ、ゴーヤー、スイカ、メロン、マクワウリ | イネ科、キク科、マメ科、ヒガンバナ科 |
キク科 | ゴボウ、シュンギク、レタス | アブラナ科、ウリ科、バラ科 |
キジカクシ科 | アスパラガス | ヒガンバナ科 |
サトイモ科 | サトイモ | ショウガ科 |
シソ科 | シソ、バジル、タイム | アブラナ科、ナス科 |
ショウガ科 | ショウガ | サトイモ科 |
セリ科 | セロリ、ニンジン、パクチー、ミツバ | アブラナ科、マメ科、バラ科 |
ナス科 | トマト、ナス、ピーマン、パプリカ、シシトウ、トウガラシ、ジャガイモ、食用ホオズキ | マメ科、シソ科、ヒガンバナ科 |
バラ科 | イチゴ | キク科、セリ科 |
ヒガンバナ科 | ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク、ワケギ | ウリ科、ナス科 |
ヒユ科 | ホウレンソウ | アブラナ科、ヒガンバナ科 |
ヒルガオ科 | サツマイモ、クウシンサイ | シソ科 |
マメ科 | インゲン、エダマメ、エンドウ、ソラマメ、ラッカセイ | イネ科、セリ科、ナス科 |
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